朱殷【R+】
小説 流血表現 SSS最高ランク : 9 , 更新:
R+ 苦手な方は注意
画像:かんたん表紙メーカー様
***
「ティア、突然だけどシュアン色って知ってるか?」
雪がさらさらと降る中、知り合いのガリ眼鏡が突然に聞いてきた。 そんな難しそうな色、俺にわかるかよ。
「知らねぇよ、そんなもん」
「そっか……」
俺は適当にあしらって言ったつもりだった。 が、ガリ眼鏡はしょんぼりと眉を下げて、大きな絵本ぐらいある魔導書を両腕でぎゅっと抱きしめた。
ちょっと言い方キツかったか? いや、いつもと変わらないぐらいの言い方だったよな?
俺が一人反省会を脳内で開いている間にガリ眼鏡は突然目の前で立ち止まって言った。
「くすんだ赤。黒色みたいな……赤い色。ティアも僕も毎日見てる色だよ」
「ふうん……?」
くすんだ赤黒い色……? 俺もガリ眼鏡も毎日目にしている色? 一瞬にして色々な考えが浮かんでいった。
「此処まで言って分からない? 一言で言えばひどく残虐で綺麗な色さ。それに今なら綺麗に映えるぞ」
「綺麗に映えるって――」
言葉の続きを言えないうちに、ガリ眼鏡は何処からかシロガネ色の短剣を取り出し、俺目掛けて投げつけてきた。 どうにか躱(カワ)そうとしたが、最悪なことに腹に短剣が貫通してしまった。
不意を突かれた体から、指に針を刺したような酷い痛みと浅黒い血液がドロドロと流れていった。
真っ白な雪に俺の血が零れ落ちるのを見て、全て察した。 シュアンの色は血液の色。 ひどく残虐で美しい色だという事を。
「ティア、キミにはやっぱ似合ってるよ。倒れて腹から血が流れてる姿も、いつの日か竜の返り血を浴びた時の姿も」
朱殷に染まったアイツは気味悪いぐらい口角を上げて嘲笑った。
でも今は銀色の短剣と相まってやけに奇麗で美しく見えた。
「その言葉……まんまそっくり返すぜ」
「そう見える? やっぱり僕たちは似たもの同士だね」
意識が遠くなって、徐々にアイツの声が聞き取りにくくなる。
「……死んじゃ面白く――し、僕も悪魔じゃ――けど、今度は――」
最後までごちゃごちゃアイツは言っていたが、結局俺は直ぐに意識を遥か遠くへと飛ばしてしまったのだった。
***
書きながら国語の教科書読んでるみたいな感覚に襲われた。(こなみ)
この書き方なら続くかなぁ? うーむ、よくわからん。 あと一人称慣れないでづ。
もうちょい続き書こうと思ったけど蛇足になりそうなのでやめました。ちゃんちゃん。
最後まで見てくれてありがとうですた。もしよかったらイイネとコメント、フォロー待ってるよ!
ばいにゃらー( ´∀`)ノシ
おー…すげぇ。
うん、好き←
レタス@図書委員
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