小説のおまけ!!
小説最高ランク : 11 , 更新: 2018/05/04 21:25:59
どうも!!ねこみゃあです!!
小説のおまけと解説です!!
長くなると思うんで読まなくても大丈夫ですよ!!
じゃあ始まるよ!!
♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎
昔から、あいつのことが苦手だった。
みんなとは違うあいつが……
怖かった。
俺とあいつ……拓也は幼馴染だ。
家が隣で、親同士の仲が良かった俺たちは、暇があると一緒に遊ぶ様になり、どんどん仲良くなっていった。
その時から俺は、あいつに少なからず恐怖を感じていた。
あいつは、周りの奴らとは違った。
他の奴らは、俺が少し優しくするだけですぐに俺を信用するのに……
あいつだけは違った。
はたから見れば変わらないかもしれない。
それでも、あいつが笑って細くなった目は……瞼の奥は冷めきっている気がした。
俺のことを憎んでいるような目。
怖かった。
それでも俺は、仲良くなれるはずだと何度も話しかけに行った。
そうして、あいつへの恐怖感は拭えないまま、幾年が立ってしまった……
中学生になったある日、俺は死んでしまった。
交通事故だった。
不思議なことに、死んだ俺は霊体となり、この世にとどまった。
俺は、拓也の元へと向かった。
何故そうしたかは分からない。
ただ、気付いたら拓也の目の前にいた。
霊体になった俺は、拓也からは見えないようだった。
拓也は遠い何処かを見つめて動かなかった。
ただ、悪かった。俺が間違っていた。と、うわごとのように繰り返していた……
それは、俺に対する謝罪か……?
何故、謝っている……?
拓也は何も悪くないだろ……
俺は、拓也の近くに居続けることにした。
俺が死んでから数日経ったある日、拓也は俺の部屋の整理を手伝っていた。
「なんだこれ……?」
拓也が見つけたのは、俺の日記だった。
冗談じゃない。
そのままダンボールに詰めてくれ。
俺の願いも空しく、拓也は俺の日記を開いた。
少しだけ読み、手に持っている本が日記であることを認識した拓也は、俺の母に頼んでその日記を家に持ち帰った。
日記を読み終わった拓也は、俯きながら小さな声で、
「悠介……俺、決めたよ」
と、呟いた。
何を決めたっていうんだ。
やめてくれ……とてつもなく嫌な予感がするんだ……
拓也。お前の考えは間違っている。
思い止まってくれ……
頼むよ……
「……拓也っ……!!」
俺は引き止めようとして拓也の腕を掴んだ。
否、掴もうとした。
霊になった俺の手は、拓也の体をすり抜けた。
止められない。
拓也は家を出て道路を歩いていく。
向かっている先は、なんとなくわかっている。
ここら一帯で一番高いビル。
きっとあそこの屋上だ。
思った通り、拓也はビルの屋上に立っていた。
あぁ……もう、俺には止められない。
拓也は、一歩前に踏み出し、落ちて行った。
なんで……
「……親友になろうな………」
拓也の声が聞こえた。
この距離で聴こえるはずはないのに……
はっきりと、聴こえた。
空耳ではない。何故か、そう思った。
「拓也……馬鹿野郎……」
こんな結末、許されるわけがない。否、俺が許さない。
その時、俺は呪いにかかった。
時間が巻き戻る呪いだ。
拓也が死ぬと、俺と拓也が出会う直前に巻き戻る……
拓也を助けなければ、抜け出すことはできない。
何度もなんども拓也が死なないように同じ時間を繰り返した。
それでも結末は変わらない。
俺が死ぬと、拓也も死ぬのだ。
今日で、時間が巻き戻ったのは何回になるのだろうか……
1000回……2000回……いや、もっとかもしれない。
今回は、いつもと違った。
拓也の力を借りて、俺に告白してきた子がいた。
一応断ったが、どうなるかわからないな……
それに、今回俺は病気で死んだ……
交通事故ではなかった。
だから、少しは結末に変化があることを期待した。
だが、変化はなかった……
拓也……俺はもう、お前が死ぬ姿を見たくない。
やめてくれ……頼む……
「親友になろうな……」
お前はいつもそう言って死んでいく……
そんなの…………そんなの……
「ズルいんだよ……」
そんなこと言われたら、どうしても助けなきゃって思ってしまうじゃないか。
今回のことを悔やんでも仕方がない。
次に進もう。
次は、あえて距離を置いてみようか……
次こそは、死なないでくれよ……
……俺の親友。
End:繰り返される時間と繰り返される死
♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎
おまけは以上です!!
皆さんもう勘付いてると思いますが、解説入れます!!
♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎
拓也は悠介のことが嫌い。
↓
悠介が交通事故で死ぬ。(話ぶっ飛んだw)
↓
拓也が悠介の苦悩を知る。
↓
拓也は罪悪感にかられ、狂う。
↓
拓也は、来世で悠介と親友になれることを願って飛び降りる。
↓
悠介は拓也が死んだ時に言った言葉を聞き、拓也を助けたかったと願う。
↓
二人の願いが呪いになり、時間を巻き戻す様になる。
↓
振り出しに戻る。
♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎♠︎
といった感じです!!
小説で出てきた悠介が病気で死ぬ話は、Happy、Badendとつなげるために作ったものなので、ちょっと変な感じになってしまいましたw
また今度、時間がある時に他のエンドも書きたいと思います。
何か質問等あれば是非是非言ってください!!
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
以上、ねこみゃあでした〜!!
^ ^
(・ω・)/~~~
(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛
miraimiku3939
2018/05/05 7:51:21 違反報告 リンク
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