審神者の本丸日記。(架空)

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5月4日金曜日晴れ

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ゴールデンウィーク後半。みどりの日。

今日は明日の『こどもの日』のために、

燭台切や歌仙と共に『柏餅』を作りました。

途中でこんのすけに油揚げをねだられたので、

明日ご用意することを約束しました。

そういえば、『こどもの日』は男の子のお祭りですが、

乱ちゃんはどういう扱いにするのが正しいのでしょうか？

聞きそびれてしまいました。

作り終わってから、長谷部に『仕事がたまっているのに！！』と

少し怒られてしまいました。

審神者部屋へ帰って仕事をしていると、薬研がやってきて

疲労回復によいというお茶を持ってきてくれました。

なんと優しいんでしょうか。感動してしまいます。

ただ、とっても美味しくない。

しかし、折角の薬研の優しさを仇で返すようなマネはよくない。

頑張って笑顔をつくってみせると、

「たいしょ・・・かおっ・・・かおがっっ・・・(笑)」

わかってて飲ませたんですね、薬研。

5月とはいえ、すっかり季節は夏。

本丸用の着物が暑苦しい。

仕事を終わらせてから、押し入れにしまってある浴衣を出して

畳にならべていると、加州が部屋を訪ねてきました。

「あれ、主なにしてるの？」

「加州。着物は暑いので、そろそろ浴衣に変えようかと。」

「へぇー。あ、これ去年よく着てたね。」

「乱ちゃんが選んでくれたんですよ。」

「あ、この浴衣！！」

「はい、加州に選んでもらったものです。」

「てことは、結構長いこと着てるね。」

「そうですね。なので・・・こことか、少し汚れてしまっていて。」

「本当だ・・・。なら、新しいの買えばいいのに。」

「だ、だめですっ！！そんなの絶対嫌！！」

加州が選んでくれた浴衣、大切なものなのに・・・・。

「この浴衣で、皆で花火見たりしたじゃないですか・・・・」

「主・・・。なに涙目になってんの？手放してほしいわけないじゃん。」

「え・・・・？」

「そうじゃなくて、また今年の新しく選んであげるってこと。」

「あ・・・そういうことでしたか・・・」

加州がなんだか嬉しそうにほほ笑んでいました。

ゴールデンウィーク残り3日。

「それでは、みんなで近々お買いものに行きましょうか。」

「うん、そうしよう。」

「そうと決まれば、みんなを誘わなきゃですね。」

「あ、じゃあさ！この浴衣着て行こうよ！」

「これは・・・大和守と加州と一緒に星を見たときの・・・」

「安定もきっと喜ぶよ。」

「・・・はい、そうします。」

お買いもの、楽しみです。