小説【HQ!!】

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最高ランク : 21 , 更新： 2015/04/14 10:03:25

「ねえ、やっぱり牛島先輩ってすごいんだね」

「……まあね、牛島さんのおかげで全国行けてるようなもんだし」

白布は淡々と私の質問に答えた。

白布はバレー部のセッターって言うポジションらしくて、校内でも更には県内でも有名人な牛島先輩とコミュニケーションをよくとるらしい。

「白布もすごいよね、牛島先輩と一緒にプレーしてるんだからさ」

そう言ったあと、隣に目を向ける。
一瞬目があったあと、白布は前へ向き直った。
よく見ると整った横顔が目に入る。

「白幡はさ、」

机から次の授業の為の道具を取り出しながらぽつり、と白布は言った。

「そんなに牛島さんのことが気になるの」

また隣を見たときには射るような視線が私に突き刺さっていた。

「牛島さんじゃなくて、隣とかも見てみたらどう？」

"例えば、俺とか……さ"

ガタン、と音を立てて白布が立ち上がった。

じゃあもう俺行くから

そう残して教室を出ていく。

「……ばか」

どう反応したらいいか分かんないし。
いきなりあんなこと言われても、次からどう接しろって言うのよ。

「最初っから白布しか見てないよ」

牛島先輩なんか背景にしか過ぎないくらいに